世の中ね、顔かお金かなのよ

フリーランス音楽家に捧ぐ税金ブログ

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第13話 経費を勘定科目ごとに分けよう!

 

 

前回「経費」について学びましたね。今回はその経費を「勘定科目」ごとに分けるということですが・・・

  
 

「勘定科目」というのは、その経費がどんな性質の経費だったかという種類のことです。

特に、青色申告を選択された場合、「青色申告決算書」の中に勘定科目ごとの金額を記入する箇所があります。(下図赤枠
 

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確定申告をする上で直接関係する金額になりますので、しっかり理解して、正確な金額を計算できるようにしましょう。
  
 

一般的に、フリーランス楽家と関わりの深いと思われる勘定科目は以下のとおりです。

 

 

POINT
  • 消耗品費:楽譜、リード、事務用品代等
  • 旅費交通費:交通費、宿泊費等
  • 車両代:ガソリン、駐車場代等
  • 接待交際費:打合せのための飲食代等
  • 修繕費:楽器のメンテナンス代等
  • 広告宣伝費:チラシ作成代等
  • 新聞図書費:新聞、書籍等
  • 外注費:編曲、伴奏等を外注した費用
  • 地代家賃:自宅の一部をレッスン室にしている場合等の家賃、駐車場代等
  • 通信費:通信料金、はがき切手代、電話料金等
  • 水道光熱費:自宅の一部をレッスン室にしている場合等の水道光熱費
  • 研修費:仕事に関するレッスン受講料等
  • 諸会費:仕事に関わる協会の会費等(ex.〇〇県演奏家協会)
  • 雑費:どの項目にも該当しない費用
 

経費となったもののレシートや領収書などをこれらの科目に仕分けていくんですね。例えば・・・

  

下記に示した経費は、それぞれどの勘定科目に当てはまるでしょうか?

 

 

(A) コンサートでのみ着用する衣装代

(B) コンサートとプライベートでおよそ7:3の割合で着用する衣装代

(C) 任意に参加した仕事の打ち上げ代

(D) 仕事に直接関わる有料アプリの使用料(ex.チューニングアプリなど)

 

こたえ

(A) ・・・全額を消耗品費

(B) ・・・7割を消耗品費

(C) ・・・全額を接待交際費

(D) ・・・全額を雑費 

 

コンサートとプライベート両方で使う衣装は、使う割合で按分できるんですね!

 按分については、前回、家賃を例に学びましたね。仕事とプライベート両方で使っているものについては、仕事で使っている分だけを経費にすることができるんですよね。
 
 

そのとおりです。

そして、上記の問題のポイントは、仕事で使う割合によって按分できることと、打ち上げに関しては、任意参加かどうかに関わらず、経費にできることですね。

  
 

プライベートでも使っている服を、ちゃんと本番でも使っていますよっていうのは、どうやって証明すればいいんでしょうか?

 
スマホの写真を活用しよう!

例:その衣装をコンサートで使っていることの証明
 :車を楽器の運搬に使っていることの証明
 :コンサートで使うために購入した小道具であることの証明

プライベートと仕事の両方で使う可能性のある出費については、単に購入したときのレシート、領収書だけでは証明力が弱い場合があります。

確かに仕事のために購入したんですよ、実際に仕事で使ったんですよ、という証明力を高めるためには、写真を撮ることが有効です。

スマホのカメラで撮るだけという手軽さに加え、目で見て相手に伝わるため、高い証明力を持ちます。

 

 

なるほど!早速私も今日からスマホのカメラを活用します!

プライベートの写真と混ざらないように、スマホの中に仕事用の写真フォルダを作っておくとより便利ですね。

 
 

経費を勘定科目ごとに分けたら、これらを「現金出納帳」に記録していきます。

 
 
次回は、勘定科目ごとに分けた経費を現金出納帳に記録する工程を学びます。
ここまで来れば、いよいよ確定申告書に記載するステップは目の前です。
 
  

 

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