第9話 収入と経費の「証拠」を残そう!
収入と経費の証拠を残す
いよいよ確定申告に向けて本題に近づいていきます。日々の生活から心掛けることとして、まずは、収入と経費の証拠(エビデンス)を取っておきましょう。
えび・・・?
収入と経費の証拠(エビデンス)となるものには、
・領収書
・レシート
・アルバイト給与等の支払通知書
・謝礼金などの請求書の控え
・医療費の明細書
などが挙げられます。
これらは、いつ、どこで、どのような収入を得たか、あるいは何にいくら使ったか、ということを説明するために必要です。これらの証拠書類は、法律上7年間保存する義務があります。
レシートや領収書を毎日溜めて、しかも7年間も保存するんですか・・・。
これらの証拠が無い状態で、もし、提出した確定申告書等に不備があり税務署の調査が入った場合、税務署の方に経費を自動的に計算されて「この金額を払ってください」と言われてしまう場合があります。
証拠を常日頃から残しておかないと、これに対して何も反論できなくなってしまうので、毎日のレシートや領収書をまとめておくことを心がけましょう。
・レシートや領収書は、確定申告時はもちろん、申告後も収入や経費を証明する重要な証拠。
・レシートや領収書等は提出義務はなく、保管義務があるのみです。
・指導や演奏活動のためにSuicaやPASMOなどの交通系ICカードを利用した場合は、券売機にカードを入れ、「履歴印字」をタッチして、乗車した履歴を出力しましょう。
※今度チャージするときなどにぜひ画面を確認してみてください。チャージ金額を選ぶ画面あたりに出ていると思います。
レシートって買い物をすればそのつど受け取るので、いつ受け取ったレシートのなのか、そのうち混ざってしまいそうで心配です。
レシートや領収書などの証拠書類自体は、確定申告時の提出書類ではないので、管理の仕方に特に決まりはありません。ご自身がまとめやすい方法でいいでしょう。
・月ごとにまとめて封筒に入れる
・ノートにペタペタのり付けして貼っていく
・経費の種類ごとに袋に小分けにする
・全部まとめてビニール袋に突っ込んでおく
......などなど
ちなみに筆者がおすすめの方法は、【ポケット付きのカレンダーに、その日の分のレシートや領収書を入れておき、月の最終日に、経費の種類ごと(後日説明します)に小分けてクリップで止め、その月分を封筒にまとめて入れておく】方法です。
毎晩お財布からカレンダーにレシートを移しておけば、いつのレシートか一目瞭然だし、レシートを残し忘れる心配もなさそうですね!
確定申告のつよ~い味方(しかも無料)
ところで話は変わりますが、実は確定申告や税金のことで困ったとき、あなたの身近に無料で相談できる人がいるんですよ。ご存知ですか?
税務署の相談窓口では、税務署の職員さんが懇切丁寧に相談に乗ってくれます。
税務署によって違いますが、概ね、平日の朝~夕方の時間帯の、窓口が開いているでしたらいつでも相談が可能です。
ただし、確定申告の締切である3月15日近くは激混みの可能性が高いです。疑問点があれば、早めに相談しに行きましょう。
そうだ、税務署行こう
これを機に自宅の近くの税務署に一度足を運んでみようかな・・・